福祉情報技術コーディネータ認定試験・学習ページ







初めに 学習方法 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章 第7章 第8章 TOP
2−1
肢体不自由の理解
2−2
コンピュータアクセ
シビリティ(1)
−キーボードが使い
にくい場合−
2−3
コンピュータアクセ
シビリティ(2)
−マウスが使いにくい
場合−
2−4
コンピュータアクセ
シビリティ(3)
−キーボードもマウス
も使えない場合−
2−5
生活支援の道具
−環境制御装置−
2−6
姿勢保持と機器操作
第2章 2−4 「コンピュータアクセシビリティ(3)」
   −キーボードもマウスも使えない場合−




<この単元のポイント!>

・1つのスイッチでパソコンを操作する方法とは。
・障害に合ったスイッチの選択とフィッティングとは。

@キーボードもマウスも使えない状況とは?
(1)重度四肢まひのある人々
・高位頸髄損傷や筋ジストロフィー、ALSなどにより重度四肢
 まひのある人。

・操作のための身体部位としては、わずかな手指や足指先の
 動き、顎や首の動き、唇や舌の動き、呼気及び吸気、まば
 たきや表情筋の動き、眼球の動きなど。

・比較的操作は正確だが、スイッチのずれによる誤動作が
 起こる事がある。



(2)不随意運動が頻繁に出現するために四肢の運動の
   コントロールが困難な人々
・脳性まひに代表されるような不随意運動が頻繁に出現する
 ために、四肢の運動のコントロールが困難な人。

・操作部位としては大まかな腕や足の動きが多い。

・操作域は比較的広いが、微細な運動や力のコントロールが
 出来ない場合が多い。




A標準キーボードやマウスが全く利用できない
  人のための入力方法とは?
(1)走査入力法
a)オートスキャン(自動走査)方式
・オンスクリーンキーボード上のキーを自動的に移動する
 カーソルが入力したい文字の上にきた時にスイッチ
 押し、文字を選択する方法である。

・選択(確定)の操作にタイミングを要するため、不随意
 運動がある場合には利用が困難なことがある。



b)ステップスキャン(逐次操作)方式
・手動走査入力法とも呼ばれ、スイッチを押す回数、ある
 いは時間に応じてカーソルを移動させる方式である。

・文字の選択は、一定時間そのキー上にカーソルを置い
 ておくと自動的確定される(ホバリング自動選択)。

・もう1つのスイッチを確定のためのスイッチとすること
 も可能である。

・関連製品として、「オペレートナビ」・「キネックス」など
 がある。



(2)符号化入力法
・スイッチ入力の長短で文字入力を行う事が可能である。

・コードを記憶でき、かつスイッチ操作が確実な場合は
 走査法よりも早い入力が可能である。モールスコードが
 よく知られる。

・関連製品として、「キネックス」がある。




Bスイッチの種類とは?
らくらくマウスUジョイスティックタイプ USB用
ジェリービーン
スイッチ
MCTOS Model DX
MCTOS Model DX
・重度障害のある人の残存機能を引き出すための様々
 なスイッチがある。

1.プッシュスイッチ:押せば作動するスイッチで大きさ、
  形、作動圧、作動ストロークなど最も種類が豊富である。
  機械的なバネを用いているため、クリック感があり、
  動作を確認しやすいメリットもある。

2.引きスイッチ:スイッチに結ばれた紐を引く事により、
  On/Offする操作スイッチである。

3.タッチスイッチ:触れるだけで作動するスイッチで
  あるが、クリック感に欠ける。

・その他、以下のようなスイッチがある。

  握りスイッチ、まばたきスイッチ、音スイッチ、呼気スイッチ
  傾斜スイッチ、感圧スイッチ、筋電スイッチ、脳波スイッチ

・関連製品として、「ジェリービーンスイッチ」「ビッグスイッチ」
 「プレートスイッチ」「プルスイッチ」「光ファイバースイッチ」
 「マクトス」などがある。




<例>スタンダードアームとポイントタッチスイッチ
<例>スタンダードアームとポイントタッチスイッチ
<例>ポータブルスプリングバランサー
<例>ポータブルスプリングバランサー
Cスイッチ固定のための道具と工夫とは?
(1)操作スイッチの設置
・延長アームに取り付ける事。

・机、柵、フレームへ固定する事。

・関連製品として、「スタンダードアーム」「ユニバーサル
 アーム」「スリムアーム」がある。



(2)操作スイッチの身体装着
・接着テープで貼る事。

・ベルト類で付ける事。

・熱可塑性材料で固定する。




Dスイッチ選択とフィッティングのポイントとは?
・瞬きやくしゃみや表情の変化などの生理的な身体現象に
 影響を受けない場所を選ぶ事。

・長時間安定した姿勢で楽に操作できる場所を選ぶ事。

・緊張や不随意運動を誘発しにくい場所を選ぶ事。

・固定したスイッチを押そうとすると緊張や不随意運動
 が発現する場合、身体へのスイッチの固定を考える事。

・誤入力が多い場合、作動圧の設定や入力が有効になる
 時間を設定する。

・頸椎症や股関節脱臼などの2次的な障害を引き起こさ
 ない事。

・医療機器の使用に干渉しない事。

・介護や看護関係者が簡単に理解でき、設置出来る事。

・本人の希望操作部位を尊重する事。

・クリック音などスイッチの作動を確認できる工夫は
 重要である。

・接着テープなどで皮膚に炎症を起こしたり、装着時間
 が長い場合は皮膚が圧迫される事なども有るので、
 注意が必要である。

・病状の進行に合わせて調整する事が重要である。